ASDとADHDは私の全てじゃないけれど

成人になってからASDとADHDの診断を受けた人のブログです。ストラテラを服用しつつぼちぼちやっています。

人をイラつかせることについて

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定型発達(or非ASD)の人をイラつかせることについて考えるこの頃です。私が他人をイラつかせ不愉快にする人間であることは流石の私でも理解しています。(実際に起こっている事態と等しい認識を持てているかは分かりませんが。)

 

それをどうにかする術としては、先日医師に言われたところの『演技』と、後は口数や接点を減らすことが主なものでした。相手の気持ちには分からないところが多く、それを知る機会もあまりなく、教えてもらっても感覚が分からず、理屈や丸暗記では対応しきれなかったからです。

 

が、先日の医師とのやりとりから、このままではまずいのかしらという思いが出てきました。私自身としてもまずいのは困りますが、特に心配なのがコウのことです。コウは、子供である故の経験の少なさもあってか、私から見ても「それはまずいコミュニケーションだな・・・」と思うようなやり取りをしていることが多いのです。成長すれば勝手に育っていくとは言い難いだろうことは、私を見れば明らかです。

 

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そんな思いを持ちながらここ数日を過ごしていたのですが、前々から気になっていた『コウと夫が揉めるパターン』の1つに対して、多分こうなのではないかなー・・・という理由が見えてきたかもしれません。

 

『コウと夫が揉めるパターン』にはいくつかのものがあるのですが、中でも特に多いパターンは、夫に「いいからさっさとやれ」と言われだコウが「え?何?え?」と焦ったり混乱したり訝し気な表情になったりするものです。片付けをしていなかったのを注意された後止まってしまった時などによく見られるパターンです。

 

そんなコウの反応に、夫が「早く。やれ!」と言っても、コウは「えっ!え、え、え?何?早く?え?」となるばかりです。「片付け!」という言葉で伝わる場合もありますが、「片付け?え?え?」となった挙句に「片付けろ。早く!」と言われてアワアワしながらコウが動き始めるということも珍しくはありません。

 

『お父さんは早く片付けしなさいって言ってるんだよ』とコウに言いたいけれど、そうやって私が何でもかんでも解説してしまうのも良くないと以前スクールカウンセラーさんも言っていたし・・・・と、最近はあまり助け舟を出さずに様子を見るようにしています。

 

(この、様子を見ることと助け船に関しては、最近夫と話し合った上で『助け舟に頼り切ってしまうのは問題だが、ある程度助けたり伝わりやすい言い方で伝えたりしないと、ただただ混乱するばかりで経験値が上がって行かず自己評価も下がってしまうのでは?』という結論に達しました。)

 

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そうして観察している中で、『おそらく、コウは複数の要素を紐付けて認識したり考えたりすることが苦手なのだろうな・・・・。』という仮説に至ったこの頃です。

 

前々からそんな気はしていたのですが、改めてその仮説をもとに見てみると、先ほど例に挙げたような夫とコウのやり取りもとてもシンプルなものに思えます。コウは多分「さっきお父さんに言われたこと」「今置かれている状況」「今のお父さんの発言」を繋げて考えることができていないのです。

 

・さっきお父さんに言われたこと・・・・・「片付けなさい」

 

・現在の状況・・・・・お父さんに片づけるように言われた後でまだ片付けていない

 

・今お父さんに言われたこと・・・・・・「さっさとやれ」

 

これら3つのことを紐付けて考えられれば、『お父さんに片付けろと言われたけどまだ片付けていなかったので、さっさとやるよう促されている。』ということになります。

 

 

けれど、これらのことを紐付けないでバラバラに受け取るとすると、「さっさとやれ」と言われた時に、「え?何を?」となりますし、「さっき言っただろ?」と言われても、「え?さっき?何で今の質問の答えに『さっき』が出てくるの?」と言った感じで困惑が深まるばかりになるのではないかと思うのです。

 

これが、『片付けは始めたものの、途中で気になるものがあって片付けが滞ってしまった』という場合だったりすると、更にややこしくなります。「いいからさっさとやれ!」と言われても、「いいからって何が?」「さっさとって何を?」という分からなさのダブルアタックになりやすく、それによってオロオロする様が一層夫をイラつかせるのだと思います。

 

 

これらのイラつきは、私もコウに対して感じることはよくあるので、ASD間でも『紐付けしている側』から『相手のしている紐付けが理解できない側』に対して起こるものなのだろうと思います。

 

ただ、私の場合は大体どう言ったら伝わるのか分かる為、すぐに「片付けてって言ったでしょ。」「片付けしてる途中でしょ!」と言葉を続けることで、子供も「そうだった!」となるのですね。