ASDとADHDは私の全てじゃないけれど

成人になってからASDとADHDの診断を受けた人のブログです。ストラテラを服用しつつぼちぼちやっています。

2017-01-01から1年間の記事一覧

会話で起きやすい困り事(3)

「どうだった?」という質問にて書いた通り、私は「どうだった?」という、適応範囲が広い感じの漠然とした質問をされると、どう答えていいのか分かりません。 反面、会話で起きやすい困り事(1)で書いたように、YES/NOで答えられる質問をされてしまうと質問…

会話で起きやすい困り事(2)

話しかけて良いタイミングがわからない。 明らかに忙しそう・機嫌が悪そうな時には話しかけないよう心掛けていますが、基本的に話しかけて良いタイミングは分かりません。「今言わなくても後でいいでしょ」「何でもっと早く言わなかったの」が頻発しがちです…

会話で起きやすい困り事(1)

私には、『良い会話ではないと気付いているが、上手く対処できていないパターン』というものがあります。会話が終わってから「あ、これ意志の疎通に失敗したパターンなのでは?」と気付くのですが、会話が終わるまでそれに気付けないのが困るところです。 以…

会話のマナー (2)

会話には、色々と「はっきりと文章として教わることはないマナー」があるのだと思うのですが、それはコウにとって分かり難いものであるのは勿論のこと、私にとっても分からないものです。ここまである程度学習しているとしても、実際の場でそれを生かせるか…

会話のマナー (1)

今回は少し長めの11ページになったので、前後編に分けようと思います。会話の作法についての話です。教える側の私もかなり怪しいものですが、コウはそれに輪をかけて会話クラッシャーなので、しばしばお父さんに注意されています。クラスメイトとの会話を聞…

「それ言った?」

何気ないようなところで躓いてはパニックになり日々忙しそうなコウですが、基本的に向上心が強く「必要な努力である」と理解すれば取り組むところが偉いなと思います。 親バカということもあるのでしょうが、私はかつて意欲に乏しい子供だった為、彼を見てい…

厳しいお母さん

私は、母親としてはある部分では過剰に厳しく、ある部分では非常に杜撰な振る舞いをする人であると思います。 そして、その厳しい部分は、子供にとってあまり良くない部分ではないかと思っています。愛情を持って冷静に厳しいのなら使いようもあるでしょうが…

園芸と私と子供

秋も深まり、そろそろ春に咲く球根を植えるのに良いことになってきました。週末の台風や長雨が続いているので、週間天気予報を見ながらあれこれ植え替えています。 一年草は買ってきて植えることが多いのですが、それ以外は祖母や母から分けてもらった株だっ…

おじいちゃんの思い出

ここ数日、春に向けて球根を植えたり鉢増しをしたり寄せ植えを再構築したりと園芸作業をしていたのでそれについて書こうと思っていたのですが、私に植物を分けてくれる祖母を思い出したらついでに祖父のことを思い出したので、今日はその思い出について書く…

凹んだ水筒の話

本当に心当たりがないようですが、全身の位置感覚や触圧感が曖昧な感じのあるコウなので、まして水筒にまで神経を行き届かせるということは難しいのだろうと思います。物が壊れたり無くなったりということも困るのですが、人にぶつかったりぶつけたりという…

子供のこと備忘録

コウに関するあれこれのことを、ふわーっと忘れてしまいそうなバタついたこの頃なので、まとまりのないままの記録を残しておくことにします。 2つの物の間の視線の往復が苦手 これは私も学生時代に悩まされたことなのですが、2つの物の間を視線を往復させ…

参観日と私と子供

母曰く、「そこにある筈のない、見てはいけないものを見てしまった反応」だったそうです。 うっすら記憶にあります。ない筈のものにどう対応していいのか分からないし、どう対応していいのか分からないのに対応しなくちゃいけなくなったら大変なので、見ない…

「どうだった?」という質問

典型的なASDあるあるのようですが、私は「どうだった?」というタイプの広い(?)質問に答えられません。母が言うには幼少時からそうだったようで、保育園から帰った際に「今日どうだった?」と聞いて答えられたためしが無かったそうです。 何を聞かれて…

恐竜のおりがみ

コウに「どんな漫画読みたい?」とリクエストしたところ、「折り紙の話描いて!」と言われたので描きました。 現在、我が家には折り紙が増え続けています。コウは元々折り紙が好きなのですが、「恐竜ブームの今、恐竜の折り紙があったら喜ぶかもなぁ」と思い…

負けた時の作法

コウは、以前負けることのできない子供でした。昔のことなので記憶が少しあやふやなのですが、確か、勝負と言うものがよく理解できていなかった3~4くらいまでは負けても特に反応はなかったように思います。(そもそもじゃんけんのルールをきちんと理解し…

趣味について

転院の話とストラテラの話が一段落ついたところで夏休みのコウを見ていて思ったことや漫画を更新したいと思ったのですが、連続更新で頭が煮えている感じがあるので、今日は趣味の話でもしようかと思います。 ASDというと「趣味について凄く詳しい」という…

ストラテラと私とASD(2)

ストラテラと私とASDで書いたことをまとめつつ、思うことを書いてみようと思います。 私のASD(AS)としての要素に対し、ストラテラにより直接的な影響があったと思うところは、主に以下の通りです。 ・思考の輪郭がクッキリした。 ・状況が読みやす…

ストラテラと私とASD

私は現在、診断としてASD(アスペルガー)とADHD(主に注意欠陥)の2つの発達障害を持っているということになっています。 発達障害は、純粋にどれか1つだけというよりも複数を併せ持つ人が多いそうですし、私のようにASDとADHD両方の特徴を…

ストラテラの効果が生む副作用(?)

前回、ストラテラによる変化を考えるにて挙げていった変化が、服用後感じられている変化の主なものです。 今後、それらの変化が持続していくものなのか、効果が出にくくなったり出すぎたりしてしまうものなのか、はたまた副作用は強くなったりしないのか等々…

ストラテラによる変化を考える

前回ストラテラ始めましたにて挙げていった「夫から見た私の変化」と、それに対する私の感想を書いていきたいと思います。 明かりを付けても眩しがらない。いつもなら目を細めたり顔をしかめたりしている。 これは、言われるまで気付きませんでした。眩しい…

ストラテラ始めました

冷やし中華始めましたのようなタイトルになってしまいましたが、私はストラテラの服用を始めることになりました。先日ブログに書いたように夫の勧めで転院を考えることとなったのですが、合うかどうかまず行ってみようということで初診を受けた病院で、軽い…

人をイラつかせることについて

定型発達(or非ASD)の人をイラつかせることについて考えるこの頃です。私が他人をイラつかせ不愉快にする人間であることは流石の私でも理解しています。(実際に起こっている事態と等しい認識を持てているかは分かりませんが。) それをどうにかする術と…

優先順位が高いのは?

いつも「子供・ムスコ」と表記するのも味気ないので、「コウ」という子供のHN(?)を付けてみました。 ということで、これからは「コウ」として登場する私の子供ですが、彼はしばしば行動の優先順位が付けられなくなります。見通しが立たないということで…

小学生のいる玄関

雨の日でとにかく早く家に上がりたい日や、帰ってきてすぐ友達と遊びに出かけるような日の夜はこういう玄関になりがちです。 学校で習ったことを日常に生かすといいよと教えたらこういうことに。 何気に一足につき2つずつのセットと捉えて2×3と式を作った…

初心にかえる

夫の見解・母の見解 の続きです。 「既に何を言われているか分からず理屈での理解を禁じ手とされ、不安はある。しかし、先生の言うことはもっともだと思うので、指導を受けないで大丈夫だろうかという思いもある。」という点での堂々巡りに決着をつけるべく…

夫の見解・母の見解

理屈じゃない何かの謎の続きです。 私の相談に対して母は、 ・自分も結論を出しにくい問題。あなたの言う通り先生の言うことに理があるのは分かる。あなたがそれをできるのかどうかは分からない。 ・やってみるのはいいことだけれど、今までそれでボコボコに…

理屈じゃない何かの謎

私は、30代で発達障害と診断を受けました。に書いたような流れで今年の春から心療内科に通っています。 その心療内科でのやり取りで、現在迷っていることがあります。私は、私の駄目なところ・間違っているところを認めて、それを改めなければ、社会生活を…

始業式の朝

子供に、「僕が登場するマンガを描いてー」と言われたので描きました。新学期の朝のできごとです。 マンガの出来上がりが待ちきれないといった様子の子供は、何度も私の自室に顔を出し、「すごいねー、お母さん。」「上手だねー。」「うんうんいい感じ。」「…

ゲームと肩と安静の話

子供は、飽きたかと思えばひょいっと復活をとげる『定期的にブームが巡ってくる遊び』というものを持っていることも間々あるかと思うのですが、私の子供にもいくつかの『時々ブームが復活する遊び』があるようです。 それは例えばプラレールだったり変身セッ…

夏休みの子供を見ていて思うこと

夏休みの子供を連れて帰省していました。子供は好きなだけ図工をさせてくれる曾祖母のことが好きなので、少し長めに帰省させてもらっています。 あらかじめそれを知っている子供は、夏休み早々に日誌を殆ど終わらせ、ポスターを書き、読書感想文の土台を作っ…