趣味について

転院の話とストラテラの話が一段落ついたところで夏休みのコウを見ていて思ったことや漫画を更新したいと思ったのですが、連続更新で頭が煮えている感じがあるので、今日は趣味の話でもしようかと思います。

ＡＳＤというと「趣味について凄く詳しい」というイメージを持たれる方も多いようですが、私は多分「凄く詳しい」ではありません。「ちょっと詳しい」程度です。たくさん調べたりはしますが、暗記しようという気もないので何となく残った知識以外はぽろぽろと記憶から零れ落ちていると思います。しかも思い込みも多い方だと思うのでアテにならないことこの上ありません。

その「よく調べるけど頭に残らない趣味」の筆頭が、絵画・読書・音楽かもしれません。絵画はたまに美術館へ行く程度には好きですが、画家の名前も作品も歴史も殆ど頭に入っていません。（説明を聞いたり歴史を知ったりすること自体は面白いと感じます。）

音楽は、ジャズ・クラッシック・洋楽が好きなのですが、これまたサッパリ詳しくはありません。特に語りたいこともありません。基本的に弦楽器（弓を使わないもの）を好む傾向があり、ハープ・アコースティックギター・津軽三味線・ベースがメインとなっている曲をよく聞きます。

読書は、10代の頃は節操なくやたらに読み漁っていましたが、20代に入ってからは読書量がガタンと落ちました。興味を失ったからではなく、忙しくなって頭が疲れるようになったからです。それでも気分転換には読んでいました。最近、気分転換に自転車で市内をうろうろする内に図書館に通うようになったことから、また読書量が増えてきています。最近の図書館は自宅のＰＣからでも蔵書の検索や貸出予約ができてとても便利ですね。

ＤＩＹもします。棚を作ったりペンキを塗ったり、ウッドデッキやガーデンファニチャーを作ったり・・・という制作実績を見るとＤＩＹが好きな人に見えるかと思います。実際は資金があれば購入して済ませれば良いという考えなので「趣味」と言ってよいのか分かりませんが、作る楽しみもあるとは思うので趣味として挙げておきます。

園芸も「作る楽しみもあるとは思うので趣味として挙げておきます」の仲間です。資金があれば基本は造園会社にまかせて構わないと考えているからです。「こういう庭が良い」という希望はありますし、園芸店やホームセンターの園芸コーナーを見るのは好きなので、園芸が好きということで良いのではないかと思います。園芸については多少語れるところもあります。（知識量はないのですが、「こういうのが好きだ」「これは何か違う」ということがはっきりしているので多分語れます。）

家庭菜園も、「緑が欲しいということであれば野菜ならついでに食べられて一石二鳥だろう」という発想で行っています。収穫できればコウも喜ぶし、ハーブやちょっとした葉物は意外と生活の役に立ちます。良いものです。

先日、この『園芸は確かに好きか嫌いかと言えば好きなんだと思うんだけど、別に取り立てて自分がしたい訳ではない。季節の移り変わりを感じられれば、人の手によるものでも構わない。好みの植栽というものはある。』というモヤモヤを夫が分析してくれました。「それって、園芸じゃなくて植物鑑賞が好きってことなんじゃないの？」と言うのです。

なるほど！と深く納得しました。確かに、私は植物園や公園で植物を見るのが好きです。園芸店やＨＣの園芸コーナーが好きだという理由も、間近で植物が観察できるからなのかもしれません。（借景や遠くに見る渓谷などの景色も好きではありますが、近くで経過を観察することは特に好きです。）

そう言われてみれば、食べたい料理を作る店が近所にないという理由で料理をする人は、きっかけはそうであったとしても料理をすることそのものに愛着と喜びを持てば『趣味は料理』ということになるかと思いますが、「いや、作ってくれる人がいるなら自分は作らなくてもいいよ」と言うのであれば『料理好き』ではないような気がしてきます。

「料理は別に好きではないが食べるのは好き」とか、「音楽を聴くのは好きだけど演奏には興味がない」とか、「服が好きだけど縫わない」とか、別段何もおかしくありません。『音楽が好き＝演奏が好き』ではないでしょうし、『演奏が嫌いなわけではない＝演奏が好き』ということもないでしょう。

という細かすぎる話を普段口にすることはない為、あくまで世間話の上では『趣味は園芸です』と言って過ごすことになる私です。植木鉢はテラコッタが好きです。来年はブドウ棚でも作ってみようかと目論んでいます。（予算が下りたらパーゴラを作って育ててみます。）