ASDとADHDは私の全てじゃないけれど

成人になってからASDとADHDの診断を受けた人のブログです。ストラテラを服用しつつぼちぼちやっています。

負けた時の作法

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コウは、以前負けることのできない子供でした。昔のことなので記憶が少しあやふやなのですが、確か、勝負と言うものがよく理解できていなかった3~4くらいまでは負けても特に反応はなかったように思います。(そもそもじゃんけんのルールをきちんと理解していたかどうか怪しいです。)

 

そこから「勝負」というものを理解してきたらしい5~6歳くらいまで、負けると泣きわめき崩れてしまってどうにもならない時期というものがありました。

 

負けると崩れてしまってどうにもならなかったその時期、最初の内はいわゆる『我が出てきた』ということなのかなと理解していたのですが、様子を見ている内に「どういう行動をとればいいのかよく分からないのかな?」という可能性が浮かんできました。

 

負けて悔しい悲しいということは理解できても、それを遊びの中でどう受け止めて表現するのか、体験の中から丁度良い匙加減を上手く拾えていないのかもしれないな。と考え、負け方をレクチャーしてみたところ、すんなりと負け上手になり、色々な遊びに楽しく挑戦できるようになりました。

 

コウには、このようにして『一般的には体験的に学習できそうな作法や匙加減が身に付かない』ということがちょくちょくあります。私も、子供の頃そういうことがあまり分からず、本で覚えたり友人に教えてもらったり、場合によっては20歳~現在の間に気付いたようなこともあります。

 

過不足なく教えるということは、中々私のような至らぬ母には難しく、「うーん。一々細かく教えすぎかな?」「うーん。ちょっとそろそろ様子見は終わった方がいいかな?」と迷うことも多いです。できるだけ自分で気付く機会を奪ってはいけないと思うし、でも、ノーヒントで放り出された状況から上手く各要素を読み取れないというのも発達障害(多分)の子供の悲しい性で、何とも難しい所ですね。それでも、少しでも暮らしが過ごしやすく楽しいものになるよう、ぼちぼち頑張っていきたいなというところです。