ASDとADHDは私の全てじゃないけれど

成人になってからASDとADHDの診断を受けた人のブログです。ストラテラを服用しつつぼちぼちやっています。

「それ言った?」

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何気ないようなところで躓いてはパニックになり日々忙しそうなコウですが、基本的に向上心が強く「必要な努力である」と理解すれば取り組むところが偉いなと思います。

 

親バカということもあるのでしょうが、私はかつて意欲に乏しい子供だった為、彼を見ていると「そんな風に向上心を持って頑張れるって凄い!」と思わされることは多いです。過去に戻ってもコウのようにできる気がしません。欲の強さと『視覚刺激に対する流されやすさ』によってしばしば事件を引き起こす彼ではありますが、その欲の強さは彼の財産にもなるものなのだろうなと思います。

 

(事件は本当に洒落にならないので、何とか対策を取り、教え、時に制限し・・・・と地道に取り組んではいるのですが、コウの衝動性と注意欠陥に対しては「いずれ薬が必要になるのかもしれないなーどうなんだろうなー」という微妙なところで様子見をしているのが現在の状況です。『見通しが立たず・目先の得だけに釣られて・注意欠陥の可能性に気を払わず』行動してしまうことで不適切な行動をとることになっているのではないかと予測しています。)

 

 

早とちり、思い込みは日常茶飯事のコウです。この頃は本人も自覚が出てきてはいるのですが、パニックになると聞き入れる余裕が無くなります。上のマンガではコウがスムーズに納得したかのような描写になっていますが、実際にはマンガよりも長いやり取りをしており、

 

コウ:「でも・・・」

私 :「お母さんは、これを言った?」

コウ:「でもお母さんが○×△□(中略)だから、早く書かないといけないから(中略)」

私 :「そうなの。でも、本当にこれを言った?」

コウ:「これは・・・言ってないけど・・・・でも○○って言ったから、それって」

私 :「しっかりこれ(ボード)を見て質問に答えて。本当に、これを言ったの?」

コウ:「これは・・・・・言ってない・・・・・・・・・・(はっ!)」

 

といった具合で会話を進めているので、ホワイトボードがあるのは本当に助かります。

 

「お母さんはAと言った→それはBを意味する筈!→つまりお母さんはBと言った!」という確信に突き動かされて動く彼を止めるのは、私個人としては「手間はかかるが、出口は確実にあるタイプの問題なので大変ではない」と感じています。ですが、「これは学校では結構トラブルになりそうだなー・・・」という予感がすることもしばしばです。

 

『絶対そう言った!・・・・・って自分は思ってるけど、それ本当かな?』と一時停止して自分や状況を振り返ることは、経験と精神力を必要とするのだろうなと思います。できるだけの対策はしつつ、トラブルは起こるものとして覚悟だけ持っておいた方がいいのかもしれませんね。(私もまた、想定していないことが起こればパニックになる人なのですから。)