夏休みの子供を見ていて思うこと
夏休みの子供を連れて帰省していました。子供は好きなだけ図工をさせてくれる曾祖母のことが好きなので、少し長めに帰省させてもらっています。
あらかじめそれを知っている子供は、夏休み早々に日誌を殆ど終わらせ、ポスターを書き、読書感想文の土台を作って私の実家に向かいました。子供が小学生になって以来毎年のことで、『こんな風に手早く宿題を終わらせようとする小学生もいるのだなぁ・・・』と毎年感心しているのですが、どうにも手ごわいのは「作文」と「読書感想文」です。
絵日記は少しだけ手を貸せば割合すんなり仕上がるのですが、作文と読書感想文はどうにもやっかいでなりません。絵日記は事実の羅列であっても一応体を成すため書けるようですが、作文にはある程度のテーマ性や、それに沿った考えや思いの言語化が求められます。読書感想文では、それに加えて文中に明記されていない登場人物の心や物語全体の流れをくむ必要があります。
ASDの疑いのある子供には、それがどうにも難しいようです。それに加えて、「普通こうなるだろう」という心の動きや考えの流れを自分がしないためか、読書感想文では物語の各シーンに対して吃驚するような解釈をしてしまい、久しぶりに親子で頭を抱えることになりました。
それでも何とか作文や読書感想文などの「ゼロから作る見通しの悪い宿題」も終えて、花火を楽しんだり宝石探しをしたり、曾祖母と秘密基地を作ったり、祖母にフレッシュジュース作りを手伝ってもらったりと楽しい夏休みを過ごしたようです。虫取りもいくらか上手くなったようで、特にセミを素手で捕まえたのには、失礼ながら『素早さに欠ける感じのある私の子供に、そんなことができるとは・・・』と本当に吃驚しました。
他にも子供の苦手や得意を多く知る機会があり、親としても有意義な夏休みになっている感じがします。学校を離れた子供と長く過ごすことで、その言動や関りから色々なものが見えてくる気がします。
子供を見て、私の母が言うコメントも興味深いものです。母はASDの私を育てた人であり、その経験を踏まえて言う言葉には説得力や発見があって面白いと感じます。
そんなイベント色々の夏休みも残りわずかになりました。少しずつ新学期に向けて準備を整えていきたいところです。子供の宿題への取り組み方や親族への言動など、いくつかの発見や気になることについて夫と話もしながらまとめつつ、今後の大雑把な計画を立てていきたいな、と思っています。