ASDとADHDは私の全てじゃないけれど

成人になってからASDとADHDの診断を受けた人のブログです。ストラテラを服用しつつぼちぼちやっています。

手先の器用さと裁縫のこと

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ASDの人には、運動が下手だったり何もない所で転んだりする人が多い他、手先が不器用な人も多いそうですね。協調運動が苦手ということでしょうか。継続して取り組んでいくことで習熟していくことはあるようなのですが、初見から器用にすいすいとこなすことは不得手なケースが多いのかもしれません。

 

私は、子供の頃より器用だと言われることが多いです。自分としてはそうは思いません。本当に器用な人を見る限り、私のそれは器用さの結果ではなく、根気の賜物であると言えるような物なのではないかと思うからです。

 

細かい作業は本当に苦手で、何度も失敗したりパーツを取り落としたりします。特に、初めて行う作業ではそれが顕著です。私のことを「手先の器用な人」と思っていた方には驚かれる程です。そして、作業はとてもゆっくりです。WAIS-IIIでも私の動作性は低く出ています。ギリギリ正常の範囲ではありましたが、お医者さん曰く「仕事などで、何をやらせても遅いと言われるような人ということになりますね。」とのことなので、謙遜や卑下でもなく、本当に作業はモタモタした印象を持つものだと思います。

 

そんな私ですが、裁縫は結構好きです。上手くはありません。丁寧にやるので一応形にはなっていますが解き直すこともしょっちゅうです。今のミシンは足でペダルを踏まずにボタンで操作するものなので、咄嗟に止められずに糸がぐしゃぐしゃになることもしばしばです。

 

それでも、簡単な手提げカバン程度のものは何とか作ることができるので、時々ミシンを出して楽しんでいます。

 

Cotorienne Recipe http://www.cotorienne.com/recipi.html

 

手提げとティッシュカバーはこちらのレシピで作りました。

ティッシュカバーは、口のところのマジックテープでティッシュを擦ることがあるので、スナップボタンの方が良いかもしれません。次に作ることがあれば試してみようかと思います。

 

他に簡単で役に立ったものと言えば、コースターですね。水滴を吸ってくれるのもいいし、机に傷がつくのを防いでくれます。子供が机にコップや水筒を置く勢いが良いので、直接机に置くと細かい凹みがたくさんできるのです。

 

氷の入った飲み物を口にする時、ポタポタと垂れる水が無いということは地味にストレスを減らして良いものです。私は濡れた服が肌に張り付く感覚が辛いのですが、布のコースターを使うようになるまで「子供の頃は苦手だったけれど、大人になって割り切れるようになってきたな。」と思っていました。実際は、マシにはなったもののやっぱりストレスだったようで、今では冷えたグラスは必ずコースターかマットの上に置くようにしています。

 

もし、同じような感覚過敏をお持ちの方がいらっしゃったら、布のコースターかマットを是非おすすめしたいところです。もっとも、こんなに長い間ストレスに気付かないボーっとした人も、多くはいらっしゃらないかもしれませんが・・・。ASDの方には、自分の感覚や感情に気が付かないということがしばしば起こるようなので、試してみて初めて分かる快不快というものも結構あるものなのかもしれません。

 

「感覚とはこういうものだ」「こう感じないのはおかしい」「その感じ方はおかしい」と長い間規定されてきた自分の感覚を、少しずつ再認識しているのは、ごくごく最近のことです。そのことも、また追々書き留めておこうと思います。