手帳を取得しました

昨年末に手帳を取得しました。タイトルだけで主旨は全て書き終わってしまったようなものですが、折角なので詳しく書いておこうと思います。あまり参考になったり役に立ったりはしないかもしれませんが、私の個人的な「どのようにして取得するに至ったか」の話です。

以前の病院では障害者手帳の取得に関してあまり肯定的な答えは得られない感じで、

「障害者としての就職を考えている場合しか（診断書は）書かない。手帳を持つメリットを受けたいからという理由ではOKできない。まぁ・・・・どうしてもと言うなら書くことはできますけど？」

「あなたバスで回収されて障害者施設で働けますか？え、GUの求人もある？インカムで連絡を取り合う環境で働くなんてできないでしょう。返納しても良い？返納しても履歴は残るし、ローンや保険で困りますが、いいんですか？」

というやり取りの末、『うーん。メリットが欲しいからって手帳の取得を考えるのはよくないのかなぁ・・・。』という考えになっていました。

これに関しては様々な意見があるかと思います。夫は、「メリットが欲しいって理由の手帳の取得に何の問題があるの？虚偽の診断書を書いてくれって言うんなら問題あるだろうけど、実際発達障害の診断出ていて生活にも支障が出てるんだから、手帳を交付される理由として充分なんじゃないの？」という意見でした。その意見も分かります。

一方、医師の意見も一理あると思います。本当に深刻に困っている人のところに支援が届くべきなのでしょうし、ローンや保険が組めなくなる（もしくは組みづらくなる）というデメリットと天秤にかけた時、安易な気持ちで取得するものではないのかもしれません。

その医師は、私のことを「あなたは頭がいいから自分の障害をきちんと認識して努力すれば一般就労できるようになる。」と評していたので、そういうことも手帳の取得を進めない理由になったかもしれません。実際、私のIQ（総合）は高いと出ており、各項目のバラつきは大きいものの標準を下回る項目はありません。標準から非常に高いの間に収まっています。

それだけ書くと「じゃぁ大丈夫じゃん！」と思われるかもしれませんが、IQの高さではなくバラつき加減に注目した時、私は各項目のバラつきはそこそこある方で、高いところと低いところでは４０程の差があります。物事への理解力は偏っており、「分かるように」伝えてもらわなければ分かりません。

一般的な「分かりやすさ」とは違うものを求めている為、私への外からの評価には幅があります。ある時には「あなたはとても知的な人だ」と評され、ある時には「知能の発達にかなりの遅れがある人だ」と評されます。（これに関しては、いずれもう少し詳しく書いてみたいと思います。）

そんな私ですが、現在通っている病院ではあっさりとストラテラを処方されることになったので、ローンがどうの保険がどうのといったところでは今更な状態であった為か、手帳もあっさりと取得することになりました。

最近の診察で「あなたの障害は結構重たいですね・・・・もう既に工夫はかなりされているので、後は薬で調整していく方が良いと思います。」と言われたので、逆に言えば、『あなたの障害は結構重たい』と思われる前に、医師は『軽い障害だけど、はっきり障害による支障は出ているし薬も必要出し３級の取得としては充分でしょう』と判断されていたということかな？と思います。

次は、手帳の取得はアリかナシかについて思うところを書こうと思います。